【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度(平成28年4月~平成29年3月)の日本経済は、海外経済の成長と日銀による金融緩和や政府による景気対策での内需下支え等により、企業収益や雇用情勢、設備投資の改善がみられ、景気回復基調が確かなものになってきました。しかし、海外経済での保護主義の台頭や中国経済リスク、雇用情勢改善に比べて依然として弱い個人消費の先行き等、依然として不透明な状況が続いております。
 このような状況の中、当連結会計年度の売上高は1,426億7千9百万円、前年同期比4.7%増収、営業利益は63億9千4百万円、前年同期比12.1%減益となりました。また、経常利益は67億9千3百万円、前年同期比11.1%減益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は42億8千6百万円、前年同期比8.9%減益となりました。

 

当連結会計年度におけるセグメント別の業績は以下のとおりです。

 

 (地上波放送事業)

放送収入のうちタイム収入は、「リオ・オリンピック2016」開催による売上増や営業企画枠の再構築を行い、494億6千2百万円、前年同期比0.8%増収となりました。スポット収入は、枠運用を高め販促企画によるシェアアップや需要増に対応し、315億3千9百万円、前年同期比1.2%増収となりました。タイム・スポット合計では、810億1百万円、前年同期比1.0%増収となりました。BS等収入は、30億7千7百万円、前年同期比1.4%増収となりました。

番組販売収入は、「家、ついて行ってイイですか?」「30秒後に絶対に見られるTV」などは好調に推移しましたが、「土曜スペシャル」「水曜ミステリー9」の本数減、「L4YOU!」番組販売の終了、熊本地震の影響などを受け、44億9千4百万円、前年同期比1.5%減収となりました。

ソフトライツ収入では、配信会社と連動した深夜ドラマが収益に貢献したほか、人気シリーズ「孤独のグルメ」や「勇者ヨシヒコ」などの過去作品の国内および海外への配信セールスが大きく伸びました。映画事業では、「超高速!参勤交代」や「ローカル路線バス4K」「ゴッドタン・ザ・ムービー」などの配信権と放映権の販売が好調でした。アニメ事業では、前年度において好調だった国内における「妖怪ウォッチ」の商品化の取扱が減少したものの、海外において「NARUTO」(ゲーム、配信)「BLEACH」(ゲーム、配信)などが好調に推移し、ソフトライツ収入全体では、227億3千5百万円、前年同期比25.6%増収となりました。

イベント収入は、フィギュアスケート「Japan Open 2016」「西本智実バレエ・くるみ割り人形」「東急ジルベスターコンサート」などが堅調。新規出資イベントの「トミカ博 in YOKOHAMA」で売上・利益を上積みできたものの、前年に浅田真央復帰戦となった「Japan Open 2015」が盛況で、大きな収益をあげていたこともあり、売上は8億2千5百万円、前年同期比39.1%減収となりました。

一方、営業費用全体では、1,061億4千8百万円、前年同期比3.4%増加となりました。
 以上の結果、地上波放送事業の売上高は1,124億3千3百万円、前年同期比4.7%増収、営業利益は62億8千5百万円、前年同期比33.8%増益となりました。

 

(放送周辺事業)

通信販売関連は、調理用品や清掃用品が年末まで堅調に売上を積み上げたものの、1月以降、売上の伸びが鈍化しました。また、日曜早朝「ものスタサンデー」放送時間短縮の影響も受けたことから、㈱テレビ東京ダイレクトの売上高は80億5千6百万円、前年同期比2.8%減収となりました。

一方、音楽出版関連は、「おそ松さん」「銀魂」ほかアニメ関連楽曲を中心とした印税収入が年間を通して順調に推移しました。また、原盤出資アーティスト「井上苑子」も「ナツコイ」などの楽曲がヒットし、印税収入の底上げにつながりました。これにより、㈱テレビ東京ミュージックの売上高は32億7百万円、前年同期比1.1%増収となりました。

CS放送関連では、アニメ専門チャンネル「AT-X」の加入者数は減少傾向でしたが、投資作品の好調が続き、広告関連売上やライツ売上が想定を大きく上回りました。これにより、㈱エー・ティー・エックスの売上高は59億7千3百万円、前年同期比11.0%増収となりました。

以上の結果、上述3社を含む放送周辺事業の売上高は348億8千8百万円、前年同期比1.8%増収、営業利益は21億5千6百万円、前年同期比6.0%増益となりました。

 

(BS放送事業)

放送収入は、4月からスタートさせた1社提供等の新規営業企画レギュラー番組の導入が売上の底上げに大きく貢献するなど、タイムセールスは堅調に推移しました。また、スポットセールスも新規クライアントを順次取り込み、好調でした。社屋移転を機に放送した「謎解き!日本ものづくり物語」「トヨタの人づくり 豊田章男の闘い~小谷真生子経済ルポスペシャル~」「アメリカ大統領選緊急特番」のオープン特番セールスも順調だったほか、SNSと連携した「流星放送局~ふたご座流星群LIVE~」など企業と連携した新しいジャンルの特番開発も進み、放送収入全体で良好に推移しました。
 以上の結果、BS放送事業の売上高は157億8千4百万円、前年同期比3.2%増収、営業利益は12億6千万円、前年同期比13.2%減益となりました。

 

(インターネット・モバイル事業)

インターネット・モバイル事業では、動画配信関連売上、クロスメディア広告売上が好調だったことに加えて、Eコマース事業やキャラクター事業、キャリアからのアプリサービス配分収入も順調に推移しました。中でも「虎ノ門市場」は商品開発や販路拡大により過去最高売上を達成しました。
 以上の結果、インターネット・モバイル事業の売上高は56億2千4百万円、前年同期比22.7%増収、営業利益は4億円、前年同期比35.1%増益となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、9億1千5百万円増加、前年同期比80.1%減少となりました。その結果、当連結会計年度末の資金残高は186億9千万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は72億4千6百万円、前年同期比13.8%減少となりました。
 これは主に、未払費用の増減額が29億7千万円の支出減少となったものの、その他が23億8千8百万円の支出増、法人税等の支払額が17億1千6百万円の増となったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は98億9千6百万円、前年同期比566.7%増加となりました。
 これは主に、定期預金等の預入による支出が203億7千9百万円の減少、定期預金の払戻による収入が190億9百万円の減少、有形固定資産の取得による支出が99億5千2百万円の増加となったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は35億7千3百万円(前年同期は23億3千3百万円の使用)となりました。
これは主に、短期借入金の純増減額が60億円の収入増加となったこと等によるものです。