【業績等の概要】

(1) 業績

当事業年度におけるわが国の経済情勢は、緩やかな回復基調が継続しているものの、個人消費につきまして弱い動きとなっております。一方で、米国の大統領選挙の結果を起因とする金融市場の不安定さ、新興国の経済成長の鈍化や中東地区等の地政学的リスクの存在、加えて朝鮮半島の情勢、英国のEU離脱問題など、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。

また、当社が属しておりますカジュアルウェア市場におきましては、大手得意先のPB化傾向の拡大や消費者の高い生活防衛意識の影響や天候・気温不順の影響による大手得意先の店頭在庫消化率低下など、厳しい経営環境で推移いたしました。

このような状況のなか、当社におきましてはブランドの再構築を目的に営業活動に努めました。

当事業年度における「卸売事業」「ライセンス事業」の各事業部門別の業績の概要は以下のとおりです。

① 卸売事業部門

当事業部門においては、企画力、提案力をもってブランドの再構築を目的に主力得意先ごとへの営業活動の強化に努めました。その中で、昨年開催した春物・夏物の総合展示会で企画した商品を中心に主力得意先へ積極的に販売活動に努めるとともに、ブランドごとの特性をいかし、「Piko Hawaiian Longboard Wear」(ピコ)については、アロハシャツと合わせプラスワンアイテムの企画提案、「Flying Scotsman」(フライング スコッツマン)についてはグラフィックデザイン強化、「Modern Amusement」(モダンアミューズメント)については、得意先に合わせた企画提案、また、他社のブランドを活用した商品群展開とブランドごと各々の商品企画提案強化を行ってまいりました。

また、夏の晩期商戦に向けた夏物衣料の在庫販売も併せて行いました。

秋冬については、昨年の3月に当社が開催した2016年秋物・冬物の総合展示会で企画提案した商品群を中心に営業活動に努めました。「Piko Hawaiian Longboard Wear」(ピコ)については、夏に好評であったハワイイメージの商品群を中心に素材等工夫を行いカットソー類を中心に企画提案を行いました。「Flying Scotsman」(フライング スコッツマン)については、ブランド認知度定着を目的にグラフィックデザイン強化や、素材等工夫を行い取扱数の規模拡大をテーマに営業活動に努めました。

主力ブランド以外においても、雑貨とアパレルを絡めた売り場の企画提案などを行い営業活動に努めました。

また、新規取引先の獲得などの営業活動を行ってまいりました。

一方で、SNSを使ったブランド露出展開や、自社ECサイトのオープンなど直接消費者へアピールを行う活動も開始いたしました。     

② ライセンス事業部門

当事業部門においては、卸売事業とのシナジー効果を高めることを目的に、サブライセンシー各社との協業を行い、ビジネスモデルの構築を推進してまいりました。

以上の結果、当事業年度の売上高は、543,082千円(前年同期比1.8%増)、営業損失は140,956千円(前年同期は営業損失246,728千円)、経常損失は120,718千円(前年同期は経常損失259,267千円)、当期純損失は129,979千円(前年同期は当期純損失262,197千円)となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、138,082千円(前年対比47.1%減)となりました。

なお、当事業年度における各キャッシュ・フローとそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は、113,479千円(前年同期185,073千円使用)となりました。これは主に、税引前当期純損失を128,078千円計上したことと、たな卸資産が34,544千円、売上債権が12,481千円減少したことと、未払金が23,158千円、仕入債務が22,814千円減少したこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、9,125千円(前年同期1,842千円使用)となりました。これは主に、敷金・保証金の差入による支出が5,702千円、有形固定資産の取得による支出が3,925千円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、獲得した資金及び使用した資金はありません。(前年同期241,380千円獲得)